やましたひでこさんのセミナーで学んだ「断捨離方法」とその効果のまとめ
この記事は2019年5月14日に更新されました。
- 「断捨離方法」を知りたい
- 「断捨離」のことをもっと理解したい
- 「断捨離」効果ってどんなものなんだろう
今回はこんな方に、「断捨離」の提唱者やましたひでこさんのセミナーで学んだことを私なりにお伝えしたいと思います。
やましたひでこさんのセミナーで学んだ「断捨離方法」とその効果のまとめ
2018年8月31日(金)東京都品川区で開催された「やましたひでこさんのセミナー『人生が変わる断捨離』」に参加してきました。
参加者おおよそ1,000人の大規模な講演会。
平日の昼間の開催だったため、女性の方、特に主婦の方が多かったです。
熱心にやましたひでこさんの話を聞いている姿から、「断捨離」で人生を変えたい、人生が変わったという方が大勢いるんだなと感じました。
私自身も「断捨離」で人生が変わったひとりなので、セミナーでのお話しは、とても共感できる内容でした。
モノが増え続けるのはなぜか
『「住まい」「からだ」「こころ」この3つには共通点があります。それはなんだかわかりますか?』
講演会はこの質問から始まったの。
そうなんだ。
共通点って何?
答えは「いれもの」。
「いれもの」かぁ…
それぞれの「いれもの」には何が入っていると思う?
なんだろう…難しいね。
答えは
「住まい」→「じぶん」
「からだ」→「いのち」
「こころ」→「きもち」
はぁ〜!なるほどね!
「いれもの」には入るところ(入口)と出るところ(出口)がある。
世の中には入れるのは得意だけど、出すのは苦手という人が多いから、モノは増え続けるんだよね。
出すのが苦手な人が多いのはなんでかな?
出すのが苦手な人が多いのは「あるもの」に邪魔されているからだよ。
あるものってなぁに?
あるものとは、「モノ軸」という考え方なんだ。
- モノは捨ててはならない
- モノは捨てるべきではない
- モノはとっておかなくてならない
- モノはとっておくべき
でも、よく考えてみましょう。
住まいの主役は「あなた」です。
モノではなく「自分」なのです。
モノのために時間やお金、スペースも取られてしまう。
本来は心地よくやすらぎの空間であるはずの住まいが、モノに占領され主役のあなたが肩身のせまい思いをしている。
これは本末転倒、これこそ「もったいない」とは思いませんか。
もったいないと感じてる心の原因とは
モノ軸になってしまう1番の原因は、もったいないと感じてしまう「こころ」です。
- 「いつか使うかも…」
- 「いざというときに…」
- 「なにかに使えるかも…」
- 「高かったから…」
- 「まだ使えるし…」
もったいないと感じる「こころ」から、手放せないモノたち。
「モノは手放せないけど、どうにかすっきりさせたい!」そう思う気持ちから「収納術」に走ってしまう人も多いのです。
この抵抗は、さらなる悲劇をよびます。
収納グッズを使えばすっきりすると思い、次から次へと買い揃え、さらにモノが増えてしまうという「負のスパイラル」に突入です。
やましたひでこさんはこうも言っていました。
ここ数年で状況はかなり深刻化しています。
なぜなら、いまは情報量がとても多いのです。
そして簡単に、モノが手に入るようになりました。
ポチっとすれば、その日のうちにモノが届くのも当たり前の世の中なのです。
簡単にモノを増やせる世の中。
とても便利になりましたが、入口から入り放題です。
これも「モノ軸」になってしまう原因のひとつですね。
断捨離で健康な住まいを手に入れる
空間には限りがあるよね。
例えば、体で考えてみようか。
食べたものを出さずに溜め込んでいたら、どうなると思う?
単純に考えたら、便秘になって苦しいかな。
そうだよね。
それに苦しいだけじゃなくて、便秘が続けば病気になっちゃうかも知れないよね。
これは住まいも同じです。
不要なモノが溜まり続ければ、病気のように不適、不快になっていきます。
必要なモノは取りいれ、不要なものは排出する。
モノを循環させることで、健康な住まいになっていきます。
つぎは、エレベーターで考えてみようか。
エレベーターには定員があるよね。
うん!
でもなんでエレベーターには定員があるのかな?
それは安全を確保するためだよ。
これもまた、住まいと同じです。
住まいには定数があり、それを超えると安全ではなくなります。
部屋に溢れるモノたちは、災害時には凶器となる可能性が高いのです。
モノに占領された住まいでは、安心して暮らしていくことができません。
モノを循環させて、健康で安全な住まいを手に入れましょう。
断捨離でわかるモノとの関係性の変化
「モノ」「空間」「意識」との関係性は、年月とともに変わっていきます。
モノとの関係性は、年月とともに変わっていくのです。
以前とても大切だったモノでも、いまの自分にとって大切なモノであるとは限りません。
モノと向き合い、今の自分にとって必要かどうかも考えてみる必要があります。
そして必要でなくなったものは、感謝の気持ちとともに手放す勇気も持ちましょう。
私がオススメする断捨離の3つのコツ
断捨離の効果についてお話しをしてきました。
ここでは、モノを手放すことに悩まれる方へ、私がオススメする断捨離の3つのコツをご紹介します。
①迷ったら手放す
私の経験上、迷うということは、すでに答えが出ていると判断できるんだよね。
迷う=答えが出てるってこと?
それってどういうことなの?
本当に生活に必要なモノは悩まないってこと。
なるほど!
迷うってことは、なんらかの違和感があるってことだもんね。
その通り!
例えば洋服の場合、「着心地が悪い」「なんかしっくりこない」「機能面がよくない」「着回しが悪い」とか、何らかの違和感があったりするよね。
でも、「いつか着るかも」「高かったし…」「買ったばかりだし…」と悩む人も多いよね。
そうね。
でもその言葉の大半は、服を手放さないための言い訳だったりするんだよね。
だって、本当に必要だったら悩まないし、言い訳しないから。
そっか。
本当に必要だったり、大好きな服なら悩んだりしないもんね。
そうなの。
もっとわかりやすい例でいえば、ほとんどの人は携帯を断捨離するとか悩まないよね?
うん!
携帯は絶対に必要だから、悩んだりしないと思う!(。>ω<)
本当に必要なモノは、悩まない。
だから悩むという時点で、すでに答えが出てるんだよね。
以前の私は手放すことに悩んだら、いったん保留ボックスに入れ、ある一定の期間をおいて、それがなくても生活に支障がないと判断できてから手放していました。
その方法を何度か行った結果、保留ボックスから救出したものは、残念ながらひとつもありませんでした。
この結果をもって「いつか」はこないのだと、よくわかりました。
「いつか」のために、モノを残しておくと部屋はモノで溢れ、「いま」必要なモノまで使い勝手が悪い状態になります。
「いつか」ではなく、「いま」が大切。
また「いつか」という感情は、未来への不安からくるものです。
「いつか」万一必要になったときは、そのときに買い直せば済む話。
「いま」を大切にするため、「いつか使うかも」という未来への不安は、断捨離しましょう。
モノを手放すことを悩まれる方へ、もうひと押し!
いま手放すことを悩んでいるモノは
- 「いまの自分にとって、本当に必要なモノですか」
- 「もう一度、買い直したいと思うモノですか」
- 「今後1年以内に、使うモノですか」
- 「いまより狭い部屋に引っ越したとき、持っていきたいモノですか」
- 「持っていることで、わくわく嬉しい気持ちになるモノですか」
以上でなければ、手放しても大丈夫だと思いますよ!
②1つ手放してから、1つ買う
手放し方法でよく聞くのは、1つ買ったら、1つ手放すですよね。
でも、私は新しく迎えるモノの場所を確保するためにも、1つ手放してから1つ買う方法を採用しています。
「先に手放す」
電車に例えるなら、「降りる人が先」
満員電車の場合、降りてくれなきゃ乗れません。
家の中でも同じだと思うんです。
モノが多いなら、なおさら、出さなきゃ、入りません。
モノが明らかに多い場合は、1つではなく、10手放してから1つ買うくらいがいいかも知れません。
経験上、先に手放すことで、さらに良いモノに巡り会える確率も高まった気がします。
もっといえば、多くのモノを手放した結果、簡単にモノを買わなくなりました。
「買おうかな」思ったとき、必ず「これ本当に必要?」「本当に欲しいモノ?」「他のモノで代用できないかな?」と自問自答するように。
そしていまの私は、悩んだら買いません。
本当に必要で、本当に欲しいモノは悩まないからです。
時間をおき、それでもやっぱり必要、欲しいと思った時だけ、買うようになりました。
③買い直しできるモノは手放しても問題ない
手放すかどうか悩んだときの判断基準として、「買い直しできるモノは手放しても問題ない」と思っています。
買い直しが絶対できないものから手放すと、後で後悔することもあるので、まずは「買い直しできるモノ」から手放すのがオススメです。
買い直しできるモノであれば、最悪また買えばいいので、ダメージは少ないですよね。
では、買い直し出来るモノとはどんなモノでしょう。
- 洋服
- 本
- 文房具
- 食器
まずはこの辺りがハードルが低いもの。
とはいえ、断捨離を始めようとする方には、ハードルがまだ高いと思うので、具体的な方法について、洋服で少しご紹介しますね。
衣類が多いと発生しがちなよくある問題はこちら
- 「着るものがない」と悩むことになる
- 着ない洋服のせいで、クローゼットがいっぱいになる
- 着たい服を探す無駄な時間が増える
- 本当に欲しい服が買えなくなる
など。
着なくなった服を手放さず、新しい服を買い続けていたら、収納するスペースはあっという間にいっぱいに。
収納できない服が、部屋のあちこちに散らかるようにもなります。
着たい服もどこにあるかわからず、探す時間もかかります。
そして散らかり放題の洋服たちが占拠した部屋を考えると、好きな服に出会っても買うことを躊躇するように。
ときめく服に出会っても、買い物を楽しめなくなってしまいます。
たくさんの服を持っていても、実際に着ている服はそのうちどのくらいでしょうか。
おおよそ2〜3割程度の人がほとんど。
もう着ない服で貴重なクローゼットが埋まっているなんてもったいないですよね。
手放す基準を設けるだけで、断捨離しやすくなります。
以下の基準にひとつでも当てはまる洋服は、手放して大丈夫です。
- 1年着なかった服 → これからも着ないと考え手放しましょう
- いまは好みではなくなった服 → 好みじゃなくなった服は、死蔵状態になる
- サイズが合わなくなった服 → 痩せたら着たい。痩せたとき、自分に合う服を買った方が良い
- 思い出という理由だけで捨てられない服 → 写真に残す
空間(クローゼットなど)には限りがあります。
この機会にぜひお気に入りの服だけが収まった空間(クローゼットなど)を手に入れましょう。
私の断捨離事情
私は所有しているモノの点検を兼ねて、定期的に断捨離しています。
だいたい春夏秋冬、4ヶ月に1回のペースで実施。
季節が変わるタイミングで洋服を点検するついでに、他のモノも点検するという流れです。
つっしーの断捨離ってどんな感じ?
洋服の断捨離で話すと、少ない服で生活しているから、消耗が早く、だいたい1シーズンでお役目が終わる服が多いところかな。
なるほどね!
手放す服は、具体的にははどんな基準で決めてるの?
基準は、次のシーズンもその洋服に会いたいと思えるかどうかかな。
まだきれいだから、とりあえずとっておこうとは考えない。
また会いたいと思えない服は、いさぎよく手放してるの。
まだ着れる状態のきれいな服でも手放しちゃうの?
そうだね。
なぜかといえば、いままでの経験上、まだきれいという理由で残した服は、次のシーズンで着ることはなく、結局手放すことになったから。
未来に手放すか、いま手放すかってことか。
そう考えたら、いま手放した方がいいもんね。
その通り!
次のシーズンまで保管するスペースももったいないし、洋服もただしまわれた状態では可哀想だもん。
手放す対象となったモノは、次の方法でさよならします。
- UNIQLOやGUの服は、GUのリサクルボックス
- 無印良品の服は、Fuku-Fukuプロジェクトでリサイクル
- それ以外は、基本メルカリやジモティーに出品
手放し先については、こちらの記事でも紹介しています。
どこにも行き場がないモノだけを、最終手段として捨てます。
正直、面倒くさいです。
でもこの方法をとることで、モノと向き合い、手に入れるときもきちんと考えられるようになりました。
モノと向き合うことで、自分と向き合えるようにもなれます。
ただ捨てるだけでなく、なぜ手放すことになったのか、なぜこれを買ったのか、これからはどうすべきかなど、いろいろ考えながらモノと向き合い、自分と向き合います。
参考までに、先日、冬物の断捨離したので、その内容をご紹介します。
次のシーズン、また会いたいと思った冬の洋服は、こちらの2点。
Uniqlo Uのパーカー
無印良品のワンピース
現在の洋服総数は、15枚です。
300着以上所有していた頃もありますが、いまの私には15着が心地よく、管理しやすい数となりました。
いまある洋服達は、着れなくなっても、また買いなおしたいくらいお気に入りばかりです。
断捨離のまとめ
やましたひでこさんと「断捨離」について、少し振り返ってみましょう。
やました ひでこさんとは
やましたひでこさんは、1954年東京都生まれ。
早稲田大学文学部在学中にヨガと出会い、後にそのヨガの哲学から「断捨離」という言葉が生まれます。
「断捨離」という言葉は、やましたひでこさんが生みの親。
そして「断捨離」を世に広めている方です。
「断捨離」の商標権は、やましたひでこさんが持っています。
いまではとても信じられないことですが、やましたひでこさんはもともと片づけが苦手。
モノを溜め込んでしまうタイプだったらしいです。
2001年より、クラター・コンサルタントとして「断捨離セミナー」を全国各地で実施。
テレビ、雑誌、執筆、大学の講義など、多くの場で活躍されています。
※クラター・コンサルタントとは
クラターとは、英語で「clutter」、ガラクタのこと。
住まいにあふれるモノたちを見つめ直し、モノとの関係性を問い直しながら、いまの自分に「不要・不適・不快」なモノを取り除くための助言やお手伝いする。
結果、住まいが片付き、ついでに心の中のガラクタとともに、お別れ。
住まいと心のガラクタをコンサルティングする仕事。
断捨離とは
流行語大賞2010年にノミネートされたこともある「断捨離」という言葉。
これはもともとヨガの「断行(だんぎょう)」「捨行(しゃぎょう)」「離行(りぎょう)」というヨガの行法哲学・思想からきています。
「断捨離」という言葉が生まれたのは、やましたひでこさんが、ご結婚されてからずっと後のこと。
モノを溜め込むお姑さんの姿から、モノとの関係性を考えるようになったのが原点のようです。
- 断:入ってくる要らないモノを断つ
- 捨:家にあるガラクタを捨てる
- 離:モノへの執着から離れる
不要なモノを断ち、捨てることにより、モノへの執着から離れる。
やましたひでこさんの提唱する「断捨離」とはモノと自分との関係性を軸に、モノを取捨選択していく技術のことです。
セミナー・講演会情報
現在は、やましたひでこさん個人が主催するセミナーはありません。
ただ、2019年も講演会は全国で開催されています。
講師:やましたひでこさん
場所:大阪・沖縄・東京・仙台・金沢・東京
日程:
3月20日(水)大阪
5月24日(金)沖縄
6月28日(金)東京
7月 5日(金)仙台
8月21日(水)金沢
10月17日(木)東京
費用:3,000円
主催:株式会社経営科学出版(断捨離事務局)
当日スケジュール:
各会場ともに、同じ時間で開催
13:30〜14:00 開場
14:00 講演会(90分)
15:30 終演
生でやましたひでこさんのお話を聞ける貴重なチャンスです。
お時間があう方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
詳しくはこちら→https://pages.yamashitahideko.com/dntl2019/
さいごに
■「断捨離」とは
不要なモノを断ち、捨てることにより、モノへの執着から離れることです。
■モノ軸とは
「もったいない」という常識にとらわれ、モノを軸に考える思考のことです。
モノのために時間やお金、スペースも取られている。
本来は心地よくやすらぎの空間であるはずの住まいがモノに占領され、主役のあなたが肩身のせまい思いをしている。
これこそが「もったいない!」
■空間には限りがある
エレベーターに定員があるように、住まいにも定数があります。
定数を超えると安全ではなくなり、快適に過ごせなくなります。
危険は手放し、安全を確保しましょう!
■「モノ」「空間」「意識」の変化
関係性は年月とともに変わっていきます。
モノと向き合い、今の自分にとって必要かどうか考え、必要でなくなったモノは感謝の気持ちとともに手放す勇気を持ちましょう!
「不要」「不適」「不快」は手放し、「要」「適」「快」を手に入れる。
「断捨離」は、きっと皆さんの人生を変えるきっかけになると思います。
断捨離についてもっとくわしく知りたい方は、やましたひでこさんの本を読むことをオススメいたします!
こちらの記事で、やましたさんの本も紹介しています