断捨離依存症が続出!ミニマリストになりたい人が注意するべき3点!
この記事は2019年3月20日に更新されました。
- ミニマリストになりたい人が注意するべき3点!
- 「断捨離」とは何か?
- ミニマリストが「断捨離依存症」にならないために注意してほしい3つのこと
- ミニマリストとマキシマリストは「依存症」であることは同じ
- 「断捨離依存症」にならないために
- まとめ
- ミニマリストになりたい
- ミニマリストを目指している
- ミニマリストに憧れる
今回はそんな方へ、ミニマリストとして生きている私の経験から注意して欲しいなと思うことを、お話ししたいと思います。
ミニマリストになりたい人が注意するべき3点!
ミニマリストって何?
ミニマリストっていうのは、必要最低限のモノで暮らす人のことだよ。
どうして必要最低限のモノで暮らすの?
ミニマリストは、自分にとって本当に必要なモノだけに囲まれて暮らすことによって、より豊かな暮らしが実現できるという考えを持っているからだよ。
ここ数年で増加傾向にあるミニマリスト。
若い方を中心にブームのように、どんどん広がっていると感じています。
ミニマリストになる方が急激に増えている一方で、問題と思われるのが「断捨離依存症」という依存症。
今回はミニマリストになりたい人が「断捨離依存症」にならないために注意して欲しいことをお伝えしていきます。
ミニマリストを目指す方の大半は、まず自分にとって必要最低限のモノを取捨選択するために「断捨離」を行うと思います。
そこで陥りやすいのが、「断捨離依存症」です。
「断捨離依存症」かどうかを判断する方法はいろいろあると思いますが、ここでは私が判断目安としている3つの項目を紹介します。
- 他人のモノを勝手に捨てる
- 必要なモノまで捨ててしまう
- 断捨離が目的になってしまう
この3つの項目に思い当たる節がある人は、要注意です!
すでに「断捨離依存症」か、またはその予備軍だと思います。
3つの項目については後ほどお話ししますので、まずは断捨離について少しおさらいをしていきましょう。
「断捨離」とは何か?
「断捨離」の生みの親は、やましたひでこさんだよね?
そうね!
「断捨離」と「クラターコンサルタント」という言葉はやましたひでこさんが作った言葉で、登録商標もされているよ
※クラターコンサルタント…住まいと心のガラクタをコンサルティングという仕事
やましたひでこさんが提唱する「断捨離」って、そもそもどんなことなの?
やましたひでこさんが提唱する「断捨離」とは、ヨガの「断行(だんぎょう)」「捨行(しゃぎょう)」「離行(りぎょう)」という行法哲学・思想からきているの。
へぇ!ヨガが語源なんだ!
不要なモノを断ち、捨てることによってモノへの執着から離れること。
モノと自分との関係性を軸に、モノを取捨選択していく技術のことを「断捨離」っていうの。
「断捨離依存症」とは?
「断捨離依存症」ってどんな依存症なの?
簡単に言うと…
「断捨離」することに依存している状態のことかな。
えっ?
「断捨離」することに依存するってどういう状態?
ちょっとわかりづらいかな。
もう少し細かく説明していくね。
もともと片付けられない人が、「断捨離」に目覚めると捨てる快感を覚え、その心地よさにはまる傾向があります。
なので、片付けられない人が「断捨離依存症」になる可能性が高いようです。
片付けられない人は取捨選択の判断力が低いので、捨てる行動に走りやすいのです。
自分が管理しきれないほどのモノを所有していた人はなおさら。
モノが少なくなると、家事全般にかかる時間も労力も大幅に減ります。
すっきりした部屋は視覚的にも快適となり、ノンストレス。
モノが多いなか生活していた人は、その変化に驚くことでしょう。
心地いい暮らしに味をしめ
「もっと楽になりたい」
「もっと快適になりたい」
という気持ちが募っていきます。
そこで陥りやすいのが
「捨てれば、捨てた分だけ楽になる」という錯覚。
捨てる行動がエスカレートしていき、捨てることにどんどん依存してしまうのです。
また「断捨離」によって、部屋が快適になり、物事がスムーズになった気になってしまい、そのすべてが「断捨離」のおかげだと思ってしまう。
逆に「仕事で失敗した」「パートナーとうまくいかない」など、問題があると、その原因を「断捨離が足りてないからうまくいかないんだ」という考えになってしまったりします。
このような状態が、「断捨離」することに依存する状態と言えます。
「断捨離依存症」になる人が続出している理由とは?
なんで「断捨離依存症」になる人が続出しているの?
「断捨離依存症」になる人が続出している理由は、「断捨離」という言葉の理解が浅いからだと思うの。
理解が浅いってどういうこと?
「断捨離=捨てる」と勘違いしている人が多いってことかな
「断捨離」は不要なモノを断ち、捨てることによってモノへの執着から離れること。
モノと自分との関係性を軸に、モノを取捨選択していく技術のことです。
また「断捨離」をすると幸せになれるという風潮が広がる一方、「断捨離しないと不幸になる」「不幸なのは断捨離していないせいなんだ」と思い込みも広がっています。
うまくいかないことのすべてが、「断捨離」のせいであるわけないですよね。
うまくいかない理由は、いろいろな要因があるはずです。
でも「断捨離依存症」になってしまうと、そういった思考は停止してしまい、すべてが、「断捨離がちゃんと出来ていないせい」「もっとやらなきゃいけない」という考え方に変わってしまいます。
あの有名芸能人も「断捨離依存症」になった
「断捨離」にはまった芸能人も一時期、結構話題になったよね。
そうだね。
島崎 和歌子さんは、天井の電球を全部抜いて、手元の明かりだけで生活してるって強者。
さんまさんの番組に出てた人だ!
そう、そう!
あれは正直びっくりしたし、大丈夫かなと心配になっちゃった。
精神状態の線引きって難しいもんね。
電気もなく、真っ暗な部屋で暮らしているのが、おかしいと本人には自覚ないのが問題かなと思った。
ミニマリストが「断捨離依存症」にならないために注意してほしい3つのこと
ミニマリストが「断捨離依存症」にならないために注意してほしいことは3つ。
- 他人のモノを勝手に捨てる
- 必要なモノまで捨ててしまう
- 断捨離が目的になってしまう
各項目ごとにお話ししていきます。
あなた自身が「断捨離依存症」かどうかの判断目安にもなります。
ぜひチェックしてみてくださいね。
①他人のモノを勝手に捨てる
「断捨離」をはじめると、自分の身の回りのモノがすっきりして気持ちがよくなっていきます。
それと同時に、周りのモノが気になりはじめます。
私は娘の部屋や、実家のモノが気になって仕方がない時期がありました。
実家では、明らかに使えなくなったモノが溢れています。
娘の部屋は、所狭しと並ぶ趣味グッズが大量にひしめいていました。
私の目には生活するうえで必要ないものばかりだったので「全部捨ててしまえばいいのに」と乱暴なことを思っていました。
「捨てるは正義、捨てぬは悪!」
捨てられない家族に対し、怒りを抱くことも。
これってとても悲しいことですよね。
必要なモノは人それぞれ違います
自分にとって不要なモノでも、他人にとっては大切なモノだったりします。
「断捨離」に依存してしまうと「他の人にとっては必要なモノ」という判断ができなくなるようです。
自分の感性で必要、不要の判断をするのは非常に危険。
そこから人間関係のトラブルが発生する可能性大です。
たとえ家族であっても、勝手に捨てることはタブーです!
②必要なモノまで捨ててしまう
もともと片付けが苦手だった人が「断捨離」して陥りやすいのが「必要なものまで捨ててしまう」ことです。
「断捨離」すると、モノを捨てる快感を知ることになります。
「断捨離」をはじめたばかりの人は、取捨選択の判断力が乏しく、この時期に捨てる快感に目覚めると、一気に捨てることに走ってしまう傾向があります。
捨てずにはいられない衝動にかられ、本当に必要なモノまで捨ててしまう。
そうなると、後悔という結果が待っています。
取捨選択の技術、その判断力は、「断捨離」をすすめていくなかで、段階的に鍛えられていくものですが、捨てる快感が先走ってしまうとその判断力は働きません。
ふと我にかえったら、大切なモノまで捨ててしまっていたとならないよう、注意が必要です。
③「断捨離」が目的になってしまう
「断捨離」の本来の意味は、不要なモノを断ち、捨てることによってモノへの執着から離れることです。
捨てることばかりにフォーカスして「断捨離」をすすめていくと、いつしか「断捨離=捨てること」となり、捨てることが目的となってしまいます。
「捨てなければ、心地いい生活は手に入らない」
「いかにモノを減らせるか」
とばかり考えてしまい、気付けば「捨てる」ことに執着するようになります。
ミニマリストとマキシマリストは「依存症」であることは同じ
「手に入れたい」「手放したい」このふたつの感情は、紙一重です。
モノを持つ執着は、モノを持たない執着にも変わります。
皆さんには私と同じ過ちをおかして欲しくないので、私の失敗をお話ししておきますね。
以前の私は、はっきりいって「ミニマリスト」には程遠い「マキシマリスト」でした。
「マキシマリスト」とは、ミニマリストと反対に、モノを最大限に所有したい人のことを指します。
わかりやすい例としては、洋服です。
どのくらい持ってたの?
たぶん300着以上、持ってたと思う。
300着?!Σ(・ω・;|||
す、すごいね。
なんでそんなに持ってたの?
おそらく「ストレス」かな…(´⌒`。)
買い物をすると、一時的だけどテンションが上がるから、「ワクワクした気持ちになりたい」がために、買い物してたんだと思う。
新しい服を買えば、それに合う靴やバックが欲しくなる。
気に入った服を見つければ、色違いで購入したり…。
散財を重ね、欲しいモノを手に入れ続けた結果、クローゼットは着ない洋服で溢れかえっていました。
また当時は、本当に忙しく家事もままならず、洗濯もたまりがち。
ストックがないと回らず、さらに買い込む負の連鎖もありました。
そんなモノに溢れた生活をしていたある日、家の空気がどんよりしていることに気づき、「断捨離」を決意!
一気にモノを手放し、あっという間に「ミニマリスト」になりました。
モノを買いまくり捨てられなかった私が、今度はモノを捨てまくる。
これは単純に、モノを手に入れる依存から、モノを捨てる依存に変わっただけ。
モノへの執着を手放したわけではありませんでした。
このことに気付いたあとは、いまの自分にとって本当に必要なモノを厳選するように改めました。
「断捨離依存症」にならないために
「断捨離依存症」にならないためにはどうしたらいいのかな?
「断捨離依存症」にならないためには、正しい知識を持つことが大事かな。
正しい知識を得るためには、どうしたらいいの?
それは提唱者の「やました ひでこ」さんの本を読むのが一番だと思うよ。
なるほど!
でも「やました ひでこ」さんの本ってたくさんあるよね?
そうだね!
たくさん出版されているので、個人的にオススメの本をいくつか紹介するね!
「断捨離依存症」にならないために読みたい本
「断捨離依存症」にならないために読んでもらいたい本を4つ紹介します。
断捨離が誕生した初期の頃の本なので、原点がわかる内容だと思います。
技術というより、精神論がメイン。
断捨離とは?がよくわかる内容なので、とてもタメになると思います。
写真やイラストが多いので、初心者の方には理解しやすいと思いますし、読みやすいかなと感じます。
やました ひでこさんの解説がメインですが、池田暁子さんのイラストによる実体験の話も身に覚えがある内容だったので、共感できておもしろかったです。
タイトルにある通り、気持ちが楽になりすっきりします。
心の持ち方、考え方が変わると思います。
部屋が片付けられない人、散らかって自信をなくしている人にぜひ読んでいただきたい一冊です。
断捨離の考え方がわかりやすく、丁寧に書かれてあるので、納得しやすい本だと思います。
断捨離をした方々の実体験も多く掲載されているので、いろいろな視点から考えられるので、オススメです。
断捨離依存症にならないために利用したいサービス
「断捨離=捨てる」ではありません。
モノを手放す方法として、大切に手放す方法もあります。
それはリサイクルやバザーなどで手放す方法です。
いまの自分にとっては、必要ではなくなったモノでも、他の方には必要ということは結構あります。
感謝を込め、手放す。
ひたすら捨てるのではなく、ひとつひとつのモノときちんと向き合うことができるので、「断捨離依存症」にならないために有効だと思います。
手放し先はこちらの記事で紹介していますので、よかったら参考にしてみてください。
まとめ
ミニマリストを目指す人に気をつけて欲しい3つの事とは
①他人のモノを勝手に捨てる
必要なモノは、人それぞれ違う。
自分の感性で必要、不要の判断をするのは非常に危険。
そこから人間関係のトラブルが発生する可能性は大きい。
②必要なモノまで捨ててしまう
「断捨離」をはじめたばかりの人は、取捨選択の判断力が乏しく、この時期に捨てる快感に目覚めると、一気に捨てることに走ってしまう傾向がある。
そうなると、後悔という結果が待っている。
③「断捨離」が目的になってしまう
捨てることばかりにフォーカスして「断捨離」をすすめていくと、いつしか「断捨離=捨てること」となり、捨てることが目的となってしまう。
気付けば「捨てる」ことに執着するようになる。
「モノ」をもつことは決して悪いことではありません。
ひとそれぞれ、必要なモノ、大切なモノは違います。
その数自体も違います。
少ないからエライわけではありません。
多いからダメなわけでもありません。
もちろんモノを持ちすぎて生活がままならない場合、手放すことも必要です。
モノを捨てることを過度にやりすぎてしまい、家族とケンカになったり、職場で人間関係が悪くなったり、日常生活に支障が出てしまうようであれば問題です。
心当たりがある方は「断捨離依存症」を発症するまえに、いま一度「断捨離」について考えてみませんか。